残業代請求に関する解決事例 33

解決事例33

業務実態に即した残業代が支払われず、ご依頼者が記録していた勤務実態をもとに弁護士が会社と交渉、適切な残業代を獲得した事案

今井 浩統

担当弁護士
今井 浩統

ご依頼者 R.Tさん

業種
サービス業
解決方法
示談交渉
1日の平均残業時間
2時間
回収金額
130万円

ご依頼者の勤務状況

ご依頼者のR.Tさんは、リース業の営業を行っておりましたが、当該営業先の都合上、勤務時間より早い時間に貸出しをしたり、返却を受けたりすることが多々ありました。

会社においては、労働時間の管理がされ、残業代の支払いはなされていたものの、業務日報は本人以外が作成していたため、実際の残業時間が正確に記載されていませんでした。

交渉の経過と解決に向けた弁護士の活動内容

ご依頼者のR.Tさんは、貸出先、使用する機材の型番、貸出時間等を記載した手帳をお持ちでした。

こちらは業務に使用していたものであったため、これらの時間は実際の業務状況を正確に記録したものでした。

このため、手帳という手書きの資料ではありましたが、手帳の内容をもとに交渉を行ったところ、会社も業務の実態を認め、合意が成立しました。

解決に至ったポイント

会社において、労働時間の資料が存在する場合、これを覆すだけの資料が必要となりますが、本件はご依頼者のR.Tさんが実際の業務状況を正確に記録した手帳をお持ちだったことから、残業の実態を把握することができました。

相手方には代理人も就任しておりましたが、業務の実態が明らかであったため、ほとんど請求額どおりの内容で合意が成立しました。

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