残業代請求に関する解決事例 04

解決事例04

連日2〜4時間の残業が続くなか、残業代が給与に反映されなかったため退職後に残業代を請求、早期に回収できた事案

谷 靖介
担当弁護士
谷 靖介
業種
卸売業
解決方法
示談交渉
ご依頼者
M.Uさん
受任年
2018年
解決年
2019年
1日の平均残業時間
2時間
回収金額
約200万円

事例の概要

ご依頼者のM.Uさんは、ある商材の中規模卸売会社の営業職でした。早朝や遅い時間に得意先周りなども多く、連日2~4時間の残業が続いていましたが、給与に全く残業代が反映されていませんでした。

また、長年残業代を支払っておらず、会社側の賃金体系が残業代支払いを想定していないものになっていました。

解決に向けてのポイント

スムーズな回収ができた事案です。会社側は、退職した従業員が待遇や残業代不払いの不満が強いことについて、弁護士が残業代請求をするまで気づきが弱かったようです。

そこで、会社側の労務担当者と弁護士で複数回の面談を実施しました。会社のこれまでの労務管理体制に問題があること、社員が不満を抱えていることについて、M.Uさんに代わって弁護士が会社担当者にしっかりと伝え、未払い残業代の適正な支払いを求めたところ、会社側は支払い義務があることを認めました。

その結果、交渉によって請求額全額の支払いとなりました。

解決に向けた交渉の経過

ご依頼者のM.Uさんは、責任や業務負荷と給与が見合わないという気持ちが強い中、退職をきっかけとして、元勤務先への残業代請求をご依頼されました。

まず、弁護士から会社宛に内容証明でタイムカード、就業規則、営業日報等の残業代計算に必要な資料提出を求めたところ、会社側は資料の開示に応じました。

M.Uさんの手元資料及び会社の提出資料によって、1分単位で残業時間を計算し、正確な残業代未払い額を計算することができました。計算後、会社労務担当者と約1か月の交渉を経て、ご依頼から約3か月と、比較的短期間で残業代の支払いを内容とする和解がまとまりました。

当事務所が関わった結果

会社の労務担当者が未払い残業代の解決に向けて協力的な姿勢であったため、スムーズな進行でした。残業代を請求された多くのケースでは、会社が請求者の残業時間を争うなど、残業代の金額を下げようと画策しがちですが、この事例では、会社側の担当者や役員がご依頼者の請求をきっかけに労務体制を変えたい意向もあったようで、スムーズな回収に繋がりました。

弁護士が介入することで、本来支払われるべきであった残業代がスムーズに支払われ、M.Uさんには大変満足いただけました。

ご依頼者様からのコメント

谷先生の説明のわかりやすさで依頼を決めました。一度の相談でスムーズに未払い残業代が回収でき、大変感謝しております。

本当に未払い残業代が回収できるのか?また、手間や時間が掛かるのではないか?高額な費用が必要なのでは?など色々考えましたが、今となっては依頼をしてよかったと考えています。

今後もたくさんの悩んでいる方の助けになってあげてください。

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