残業代請求に関する解決事例 03

解決事例03

労働時間の内容に大きな隔たりがあったため、訴訟を提起しご依頼者の資料に基づく計算の正確さを証拠に基づいて主張、早期に和解した事案

小湊 敬祐
担当弁護士
小湊 敬祐
業種
事務職
解決方法
訴訟上の和解
ご依頼者
R.Kさん
受任年
2018年
解決年
2019年
1日の平均残業時間
3時間
回収金額
約80万円

事例の概要

ご依頼者のR.Kさんは、ECサイト運営会社で事務職に就いていました。サイトの運営・管理を行うという仕事の特性上、リアルタイムに情報更新を行わなければならないため、長時間の勤務が常態化していました。

解決に向けてのポイント

本件では、タイムカードによる労働時間の管理が行われていました。しかし、ご依頼者のR.Kさんが所持している勤務時間表の控えと、会社が保管していたデータとの間にズレがあり、実際の労働時間が不明であるという状態でした。

このように、タイムカード等で労働時間が一応記録されている場合であっても、実際の残業時間が争われる事件は、多々あります。

解決に向けた交渉の経過

本件では、早い段階から弁護士同士での交渉となりました。

残業代の細かな計算方法や、1日の残業時間について主張・反論を繰り返しましたが、話し合いで折り合うことは難しい状況であることがわかりました。

そのため当職は、ご依頼者のR.Kさんが所持していた勤務時間表の控えこそが正確な労働時間を反映していると主張し、裁判を提起。R.Kさんの主張の正当性を裁判所に訴えることで、有利な和解に持ち込むことができました。

当事務所が関わった結果

訴訟を提起した後は、ご依頼者の所持していた資料に基づく計算が正しいことにつき、証拠に基づいて丁寧に主張。裁判所の最終判断を待つことなく、早期の和解に持ち込むことができました。

本件のポイントは、早期に交渉を打ち切って訴訟を提起したことにあるといえます。残業時間に大きな争いがある事件の場合は、裁判による解決が避けられないことも多くあります。

残業代請求をお考えの方は、裁判になった場合の見通しについても、弁護士にご相談されることをおすすめします。

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