解決事例06
労災死亡事故にも関わらず、誠意のない会社の態度と低い賠償提示金額に対し、弁護士が交渉して高額の賠償金提示を受け早期解決した事案
担当弁護士
齋藤 碧
N.Kさん・60歳代・女性
- 後遺障害等級
- 死亡
- 解決方法
- 交渉
- 労災支給額
- 約690万円
- 会社からの賠償金額
- 約3000万円
- 総額
- 約3690万円
ご依頼者の業務内容と当時の災害状況
被災労働者であるAさんは、工場内での清掃作業をしていたところ、他の従業員の機械の誤操作により倒れてきた鉄板に挟まれて亡くなりました。
弁護士にご相談された理由
ご遺族であるN.KさんとH.Sさんが会社と話をしたところ、「会社から支払えるのは総額で250万円である」「この事件を早く終わりにしたい」と、非常に誠意のない回答がありました。会社の対応について憤りと疑問を感じたことから、労災について調べ、当事務所のホームページをご覧になり、相談にお越しになりました。
解決に向けた弁護士の活動内容
本件は非常に痛ましい事故であるにもかかわらず、会社の態度と賠償提示内容がAさんの逝去にそぐわないものであったことから、弁護士からN.KさんとH.Sさんに対して、同様の事故の場合に賠償されるべき損害の内容と金額等の説明をさせていただきました。
N.KさんとH.Sさんは、これまでの会社の対応から、弁護士に依頼して交渉を任せた方がよいと考え、当事務所にご依頼されました。
会社にも弁護士が就き、会社側に全面的に非があることを認め、最終的には交渉により賠償について合意し、解決しました。
解決に至ったポイント
会社は、なるべく自己負担をしたくないと考え、被害者の方には、労災保険での支払いがあるからそれで十分だろうといった話をしてくることがあります。N.KさんとH.Sさんは、会社の話はおかしいと考え、弁護士に相談されました。
本件では、会社に就いた弁護士も会社が多額の賠償義務を負っていることを認識していたこと、会社が労災事故の賠償のための任意保険に加入していたことから、当初の会社の提示とは大きく異なる金額の交渉となりました。
N.KさんとH.Sさんも早期解決をご希望され、交渉で賠償について合意ができ、解決に至りました。