交通事故に関する解決事例 44

家事労働の休業損害を主張することにより、多額の賠償金額を獲得した事案

解説弁護士
谷 靖介

J.Oさん・50歳代・主婦

受傷部位
背骨(頚椎・腰椎)
後遺障害等級
非該当
傷病名
頚椎捻挫
胸椎捻挫
腰椎捻挫
解決方法
示談交渉
弁護士費用特約
あり
取得金額
140万円

ご依頼者の事故発生状況

事故態様
(加害者)自動車/自動車(被害者)

ご依頼者のJ.Oさんは、信号待ちで停車中、加害者車両に後方から追突されました。この事故により、頚椎・胸椎・腰椎捻挫のケガを負いました。

解決に向けた弁護士の活動内容

ご依頼者のJ.Oさんは、約6か月間の治療の後、保険会社とのやり取りに不安を感じ、相談に来られました。

事故により家事への影響が大きかったとのことでしたので、その詳細を伺うと、J.Oさんは兼業主婦で家事労働については休業損害を請求できる可能性があり、ご依頼されることになりました。

兼業主婦の方の場合、収入額によっては、家事労働について休業損害を請求した方がより高額となる場合があります。

本件はそのようなケースでしたので、事故による痛みで家事に具体的にどのような支障が生じたかをJ.Oさんから詳しく伺い、それを基に保険会社に休業損害を請求しました。

また、保険会社は弁護士がついていない場合、傷害慰謝料について保険会社独自の基準を適用し、低額で和解に持ち込もうとすることが多いです。そのため、傷害慰謝料については裁判基準を基に請求を行いました。

その結果、当方の主張が反映され、同種の事案としては多額の賠償額を獲得する内容の和解を成立させることができました。

弁護士による事例総括

兼業主婦の方の場合、収入金額によっては、お仕事の休業分について休業損害を請求するよりも、家事労働に支障が出た部分について休業損害を請求する方が、賠償額が大きくなることがよくあります。

通常、保険会社は家事労働について、休業損害を請求できることを教えてはくれません。また、知識があったとしても、弁護士を通さずに請求するのは困難な面があります。

弁護士にご相談いただければ、家事労働について休業損害を請求した方がより高額な賠償金額となるかを判断し、実際に家事労働について休業損害を請求していくことができます。

同じように交通事故に遭われた兼業主婦の方は、一度弁護士にご相談されることをおすすめします。

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