加害者側の悪質な飲酒運転による追突事故に遭い、弁護士が相手方保険会社と通常の事故よりも増額して慰謝料を請求、一般的な裁判基準を上回る増額に成功した事案
- 公開日:
- 2023年6月7日
示談交渉
- 担当弁護士
- 村田 羊成
T.Sさん・40歳代・会社員
- 受傷部位
- 背骨(頚椎・腰椎)
- 後遺障害等級
- 非該当
- 傷病名
- 頚椎捻挫
腰椎捻挫
- 解決方法
- 示談交渉
- 弁護士費用特約
- あり
- 取得金額
- 約80万円
ご依頼者の事故発生状況
- 事故態様
- (加害者)自動車/自動車(被害者)
ご依頼者のT.Sさんは、信号待ちで停車していたところ、後方から飲酒運転の加害者車両に複数回にわたって追突されました。この事故によりT.Sさんは、頚椎捻挫、腰椎捻挫の傷害を負いました。
解決に向けた弁護士の活動内容
ご依頼者のT.Sさんは、悪質な飲酒運転による追突事故の被害に遭い、大変不安な思いを抱えて事故直後にご相談に来られました。T.Sさんの要望もあり、相談当日に受任させていただき、その日から、相手方保険会社とのやりとりや示談交渉を行いました。
本件は悪質な飲酒運転による事故であったため、当方で通常の事故よりも増額して慰謝料請求しました。
通常、傷害慰謝料は、裁判基準でも保険会社の内部基準でも、入通院の期間に応じて算定されます。もっとも、特別の事情がある場合には、裁判例でも慰謝料の増額を認めるものがあり、保険会社も慰謝料の増額に応じることがあります。
特別な事情としては、飲酒運転や無免許運転等の事情がよく問題となります。本件でも、飲酒運転が認められたことから、慰謝料について通常の基準からの増額を求めたところ、保険会社が支払いに応じ、示談することができました。
なお、裁判例でも、慰謝料の増額が認められる事案は限られており、加害者から謝罪がないこと等、相手方の対応に関する事由については、慰謝料の増額が認められにくい傾向があります。
弁護士による事例総括
本件では、事故直後にご相談・ご依頼いただいた結果、弁護士が最初から相手方保険会社との交渉等を行い、ご依頼者のT.Sさんの精神的身体的負担を軽減することができました。
交通事故に遭い、相手方保険会社の対応等に不安を覚えたら、一度弁護士にご相談されることをおすすめします。