交通事故に関する解決事例 134

過失割合を0にしたいご依頼者の希望に沿うかたちで相手方保険会社と丁寧な主張・交渉を重ね、過失0による示談を成立できた事案

解説弁護士
谷 靖介

I.Sさん・50歳代・会社員

受傷部位
背骨(頚椎・腰椎)
後遺障害等級
14級9号
傷病名
頚椎捻挫
腰椎捻挫
解決方法
示談交渉
弁護士費用特約
あり
取得金額
350万円

ご依頼者の事故発生状況

事故態様
(加害者)自動車/自転車(被害者)

ご依頼者のI.Sさんは自転車で歩道を走行中、駐車場から公道へ出ようとした自動車と接触して転倒し、負傷しました。スーパーの駐車場の出入口は背の高い柵が設置されており、見通しの悪い出入口でした。この事故によりI.Sさんは、頚椎捻挫、腰椎捻挫のケガを負い、後遺障害等級14級9号に認定されました。

解決に向けた弁護士の活動内容

ご依頼者のI.Sさんは、加害者車両の運転態様と事故後の対応が悪かったことから、ご自身の過失割合をゼロにしたいと考え、当事務所へ相談に来られました。

事故状況を詳しくお聞きすると、過失をゼロにできる可能性があるものの、確約できない事故状況でしたので、契約時に事件の見通しをよくご説明したうえ、ご依頼いただきました。

過失割合ですが、双方の主張について加害者車両の飛び出し(徐行なし)の有無/著しい過失の有無について争われました。I.Sさんは自転車で、加害者車両にドライブレコーダーはありませんでした。付近の防犯カメラも提出されていませんでした。

決定的な客観資料がないため、相手方との交渉では実況見分調書や供述の一貫性、損傷の程度など様々な資料を添付し、交渉を続けました。最終的にI.Sさんの過失をゼロとする示談内容で解決ができました。

弁護士による事例総括

本件では、ご依頼者のI.Sさんの1番の希望である過失割合について、事故状況の詳しい聞き取りや客観的な証拠の精査、判例調査を行い、I.Sさんとは事件の見通しと進行状況を丁寧に情報共有したことがスムーズな解決につながりました。

賠償金額も重要な点ですが、ご依頼者の最も不満のある部分を把握し、その不満を解消できるよう、こまめな連絡や詳しい聞き取りを行ったことで、I.Sさんから信頼を受けることができ、過失ゼロというご依頼者の希望に沿った解決を得ることができました。

しかし、双方が走行中の事故は、他方が自転車であっても過失ゼロとすることが難しいケースもあります。今回のケースは客観資料が限られた中、過失をゼロとすることができたケースとして、過失割合・賠償額ともにI.Sさんにご納得いただけたよいケースでした。

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