ここではリーガルプラスがこれまでサポートした、交通事故問題の解決事例をご紹介させて頂きます。
傷病内容で特に区別することなく自社の基準で低い慰謝料金額を算定してきた保険会社に対し、弁護士が適切な基準で金額の算定を行い、当初示談金額より約5倍増額することができた事案


- リーガルプラスご相談後の取得金額
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相談前 8 万円
相談後 47万円
増額倍率5倍
当事者の情報
依頼者名:W.Kさま
職業:学生
年齢:10歳代
事故年:2018年
解決年:2019年
解決方法:示談交渉
弁護士費用特約の有無:特約「なし」
事例の概要
被害者の傷病内容、治療状況を丁寧に主張・立証し、弁護士が入る前の当初の提案額と比較して、慰謝料の大幅な増額が認められました。
事故発生状況
事故態様
(加害者)自動車 対 自転車(被害者)
丁字路交差点で被害者が行き止まり路に差し掛かったところで、直進路を走行してきたトラックと衝突。
解決までの道のり
被害者は、治療終了後、相手方保険会社から提示された示談金額があまりに低額であったため、疑問に思い、当事務所に相談に来られました。
その後、当事務所で示談案を検討させていただいた結果、賠償額を争う余地が十分にあったため、当事務所で受任させていただき、交渉活動をしたところ、最終的に当初提案から40万円程度増額した内容で示談解決となりました。
当事務所が関わった結果
本件は、被害者側にも過失がある事案であったため、保険会社の基準で算定すると既払いの治療費のほかに被害者の手元に残る賠償金が著しく低くなってしまうケースでした。
しかし、弁護士の目から見ると、相手方保険会社の慰謝料の算定方法が明らかに不適切な方法であったため、あらためて弁護士基準の金額で算定して交渉した結果、大幅な増額が認められました。
「解決のポイント」
傷病内容ごとに異なる慰謝料算定基準
交通事故被害者の方が抱える症状は、いわゆるむち打ち症で他覚所見がない場合が圧倒的に多いです。そして、実は弁護士基準で検討すると、むち打ち症で他覚所見がない場合とそれ以外の場合(むち打ち症以外や他覚所見のあるむち打ち症)では慰謝料の算定基準が異なるのです。慰謝料算定基準を比べてみると、むち打ち症で他覚所見がない場合の基準は、それ以外の場合の基準より慰謝料金額が低くなります。
しかしながら、保険会社は、本件でもそうでしたが、傷病内容で特に区別することなく、自社の基準で低い慰謝料金額を算定します。
本件は、被害者の傷病内容はむち打ち症ではなく、顔面挫傷・歯牙欠損でしたので、むち打ち症で他覚所見がない場合と同じ基準で計算する理由はありませんでした。したがって、それ以外の場合のより高額な慰謝料となる基準で算定し、相手方保険会社に請求しました。相手方保険会社も当方の請求を否定することはできず、当初提案金額からの大幅増額に応じました。
- 担当弁護士による事例総括
- 担当弁護士 : 村田 羊成
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交通事故における慰謝料の金額は、傷害の部位、程度、治療内容、通院頻度等の要素をもとに複雑な計算で算定されます。専門的な知識がなければ、交通事故被害に遭って保険会社から示談提案をされても、慰謝料等の賠償金額が適切なのかどうかは分からないことが多いです。
そのため、交通事故被害に遭われたら、急いで保険会社と示談してしまうことはせず、一度じっくり弁護士に相談されることをおすすめします。交通事故被害に遭って、どうしていいか悩んでしまったら、お気軽に当事務所にご相談にお越しください。