兼業主婦の休業損害を弁護士が適切に見極め、相手方保険会社に家事従事者としての休業損害を請求・交渉した結果、比較的高額な休業損害額を獲得できた事案
- 公開日:
- 2023年6月1日
示談交渉主婦(夫)休業損害
- 解説弁護士
- 谷 靖介
S.Tさん・40歳代・主婦
- 受傷部位
- 背骨(頚椎・腰椎)
- 後遺障害等級
- 非該当
- 傷病名
- 頚椎捻挫
腰椎捻挫
- 解決方法
- 示談交渉
- 弁護士費用特約
- あり
- 取得金額
- 約190万円
ご依頼者の事故発生状況
- 事故態様
- (加害者)自動車/自動車(被害者)
ご依頼者のS.Tさんは車を停車中、加害者車両に後ろから追突されました。この事故によりS.Tさんは、頚椎捻挫、腰椎捻挫のケガを負いました。
解決に向けた弁護士の活動内容
ご依頼者のS.Tさんは、この事故による治療通院のため、会社を遅刻・早退することが増え、休業損害が発生していました。S.Tさんは兼業主婦であり、現実の収入額よりも女性労働者の平均賃金額の方が高かったため、家事労働分の休業損害を請求した方が高額になる見込みがある事案でした。
兼業主婦の場合、現実の収入額と女性労働者の平均賃金額のいずれか高い方を基礎として、休業損害を算出します。
本件のS.Tさんは兼業主婦であり、女性労働者の平均賃金額の方が高かったため、女性労働者の平均賃金額を基礎として家事従業者としての休業損害を請求しました。相手方保険会社に対して、家事就労への支障の程度と、できなかった家事の内容等を主張・交渉した結果、比較的高額な休業損害額を獲得することができました。
また、傷害慰謝料について裁判基準額に基づいて請求・交渉した結果、裁判基準額に近い金額を獲得できました。
弁護士による事例総括
兼業主婦の方の場合、会社を休業したことによる休業損害よりも、家事従業者としての休業損害の方が高額になることがあります。
しかし、専門的知識がなければ、家事従業者としての休業損害を主張・交渉することは難しいかと思います。弁護士にご依頼いただいた場合、弁護士が間に入り、専門的知識を駆使して相手方と交渉いたします。
交通事故被害でお悩みや困りごとがあれば、一度弁護士にご相談されることをおすすめします。