相続トラブルの解決事例 54
相続トラブルの解決事例 54
ご相談にこられたR.Aさんは、亡くなられた被相続人がR.Aさん以外の相続人にすべての財産を遺贈する内容の遺言書を残しており、疑問と不満を持っておりました。
また、他の相続人(受遺者)による、被相続人の生前の財産管理状況にも不満があり、R.Aさんは遺留分侵害額請求を希望されたことから、ご依頼を受けることとなりました。
本件受任後、早急に遺産内容を取りまとめ、遺留分侵害額を算定して、他の相続人(受遺者)に書面にて請求を行いました。
その後、他の相続人(受遺者)が弁護士をつけてきたため、相手方弁護士との交渉に移行しました。
相手方弁護士と遺留分の支払額について交渉を行い、ご依頼者のR.Aさんが法的に受け取る権利がある正当な遺留分をしっかり主張し、最終的にR.Aさんが納得のいく金額でまとまったことから合意書を作成し、侵害額が満額支払われることとなりました。
本件は、ご依頼を受けてから2か月ほどで早期の解決となりました。
相続トラブルで揉めてしまうと、解決までに1年以上かかることが多くあります。
本件では、ご依頼者のR.Aさんのご相談を受け、早急にR.Aさんが受け取るべき遺留分の法的根拠を取りまとめ、その根拠を早期に示したことで、先方との交渉の回数を減らすことができ、早期に解決することができました。
遺留分は法的に認められた権利であるにも関わらず、ときに相手方相続人がこれを認めず当事者同士で揉めてしまうことがあります。このようなときは、弁護士に相談・依頼をすることで早期に解決できる可能性がありますので、遺留分でトラブルになったときは、一度弁護士に相談されることをおすすめします。
明らかな遺留分侵害にも関わらず相手代理人が提案に応じなかったため、弁護士が調停を申し立て、当方の主張が全面的に認められ解決した事案
被相続人の生前より全く交流のない他の親族との間でスムーズに協議を行い、適正な遺留分の提供を受けることができた事案
不自然な遺言内容に対して弁護士が作成経緯を調査し、紛争が拡大しないよう丁寧に和解調整を進めて適正な遺留分を確保した事案
母親の遺言内容に不自然な点が多いことから弁護士に遺留分侵害額請求を依頼、相続税調整もふまえた適正な遺留分を獲得できた事案
法定相続分を超える無理筋な遺留分請求に対し、弁護士が毅然と交渉拒絶の姿勢を示したことで解決に至った事案
被相続人の預金の無断引出しと相手方に全て相続させる旨の遺言があったため遺留分を請求、相手が無視したため弁護士が訴訟を提起し、ご依頼者が不利にならないよう先手で対応、金銭支払いで和解した事案
遺産総額と同程度の金額の生命保険金を取得していた相手方に、例外的に遺留分の基礎財産に含まれることを前提に遺留分侵害額を請求。協議により、生命保険金の受取金額を遺留分の基礎財産に含めて計算することで合意・取得できた事案
相手方からの開示資料だけに頼らず、遺産の調査をしっかり確認・分析し可視化したことで、ご依頼者の希望するかたちで解決できた事案