相続トラブルの解決事例 02
相続トラブルの解決事例 02
ご依頼者は、1人の相続人に全ての遺産を相続させるという内容の遺言がある旨の連絡を受け、どう対応すればいいのか不安を感じ、当事務所へ相談にお越しになりました。
その後、継続的に法律相談を実施した結果、遺留分侵害額請求(遺留分減殺請求)をした上で、代償金の支払いを受けたいとご希望、手続をご依頼されました。
ご依頼者の方は、遺産の状況について全く把握されていなかったため、ご依頼の時点では不安が大きいご様子でした。そこで、相手方からの開示資料だけに頼って交渉をするのではなく、多少時間が必要だとしても、心当たりのある銀行預金や保険・不動産等の調査をきちんと行い、全体の遺産額や使途不明となっている金銭の有無、その他金銭の不審な動きがないか等を確認・分析した上で、相手方との交渉に入ることを提案しました。
当事務所の弁護士が代理人として各関係諸機関に対して、遺産に関する資料の開示を求めて開示資料を分析し、金銭の動きに関して可視化を図りました。
遺産調査を終えた後、相手方に対して代償金の支払いを求めたところ、相手方にも代理人として弁護士が就任します。
その相手方弁護士と交渉を続けたところ、ご依頼者が納得可能な代償金の提示があったため、合意による解決に至りました。
遺産調査を代理人として行い、開示資料を分析しました。その結果、遺産の全容や金銭の動き等を明確にすることができ、どのような遺産があるかわからないというご依頼者の不安を解消することができました。
また、遺産調査を相手方との交渉(話合い)の前にきちんと行っておくことで、交渉における獲得目標も明確になりました。遺産調査を終えた後は、スムーズに交渉に入っていくことが可能となりました。
交渉においても、適宜、遺産調査によって収集した資料を根拠資料として示すことによって、ご依頼者の希望する方向に話し合いが進み、ご依頼者にとって納得感のある解決に至ることができました。
明らかな遺留分侵害にも関わらず相手代理人が提案に応じなかったため、弁護士が調停を申し立て、当方の主張が全面的に認められ解決した事案
被相続人が他の相続人にすべての財産を遺贈する遺言書を残していたため弁護士が遺留分を請求、ご依頼者の納得いくかたちで早期に解決した事案
被相続人の生前より全く交流のない他の親族との間でスムーズに協議を行い、適正な遺留分の提供を受けることができた事案
不自然な遺言内容に対して弁護士が作成経緯を調査し、紛争が拡大しないよう丁寧に和解調整を進めて適正な遺留分を確保した事案
母親の遺言内容に不自然な点が多いことから弁護士に遺留分侵害額請求を依頼、相続税調整もふまえた適正な遺留分を獲得できた事案
法定相続分を超える無理筋な遺留分請求に対し、弁護士が毅然と交渉拒絶の姿勢を示したことで解決に至った事案
被相続人の預金の無断引出しと相手方に全て相続させる旨の遺言があったため遺留分を請求、相手が無視したため弁護士が訴訟を提起し、ご依頼者が不利にならないよう先手で対応、金銭支払いで和解した事案
遺産総額と同程度の金額の生命保険金を取得していた相手方に、例外的に遺留分の基礎財産に含まれることを前提に遺留分侵害額を請求。協議により、生命保険金の受取金額を遺留分の基礎財産に含めて計算することで合意・取得できた事案