相続トラブルの解決事例 63
相続トラブルの解決事例 63

ご依頼者のK.Uさんは、相続発生後、他の相続人は弁護士に依頼し、その弁護士からの通知書の内容が法定相続分を無視した内容であり(被相続人から2000万円の貸付けを受けていたところ、本来であれば法定相続分に応じた金額を支払えばよいはずが、2000万円を他の相続人に支払えというもの。)、他の相続人にとても有利な内容であったことから不審に思い、ご相談にいらっしゃいました。
先に相手方が遺産分割調停を申し立てました。相手方は、低い金額で遺産となる不動産を取得したかったため、評価額に争いがあると認識するや、1回目で取り下げるなど、相手方の対応も解決を目指しているとはとても思えないものでした。
ご依頼者のK.Uさんとしては、相手方に安価で遺産を取得させることは避けたかったので、換価分割を主張していました。
そこで、改めて遺産分割調停を申し立て、審判に移行させた上で、相手方の態度や遺産の内容から、代償分割が不相当であり、換価分割が相当であることを主張しました。
その後、当方の主張が認められ、換価分割が命じられることになりました。
こちらの主張が正当であったというのが大前提ですが、相手方のそれまでの対応が不十分であったことも結論に大きく影響したと考えています。
相手方は、「自身が代償分割を希望しているから換価分割はできないはずだ」というポイントのずれた主張に終始していました。また、不動産の評価を確定する手続きへの拒否等、態度も良くありませんでした。
敵失ともいえる解決とはなりましたが、自身の正当性を正面から論じることの大切さを感じる事件となりました。
ご依頼者に相続放棄を迫る相手方へ遺産分割調停申立てを行い、ご依頼者の希望通りの内容で無事に解決した事案
関係性の希薄な相続人同士の遺産分割において、弁護士がお互いに不信感が生じないよう丁寧に接触し、審判で解決した事案
相手が遺産分割協議を拒否するなか、弁護士が粘り強く交渉を行ったことで協議再開にこぎつけ、ご依頼者の希望に沿った分割案で解決した事案
相続人の1人が行方不明となり遺産分割協議ができない状況のなか、弁護士が不在者財産管理人の選任を申立て、選任された不在者財産管理人と調停を成立させた事案
不動産を全取得したいという後妻の不合理な主張に対し、弁護士が解決に向けた複数の提案と今後の法的な道筋について相手に説明・交渉し、不動産売却益の分割で解決した事案
ご依頼者が他の相続人に不当利得返還請求を求められた遺産分割において、弁護士が訴訟でご依頼者の求める遺産分割の妥当性を主張し、判決でも認められた事案
隣接する遺産不動産に対立当事者が居住する事案において、ご依頼者の希望どおり遺産不動産すべての取得に成功し、相手方を立ち退かせることに成功した事案
特定の相続人を受取人とする生命保険金について、遺産に組み込もうとする相手方の主張に対応し、ご依頼者の希望通り解決した事案
ご依頼者の遺産取得希望に対し、遺産分割調停で弁護士が丁寧にその必要性や合理性を主張、最終的にご依頼者の希望に沿うかたちで解決した事案
他の相続人が被相続人の収益物件から多額の収益を得ていたため、公平な遺産分割を求め弁護士へ相談、調停で弁護士が適切な主張を展開して納得のいく遺産分割を成立した事案