相続トラブルの解決事例 63

法定相続分を無視した一方的な相手方の主張に対し、弁護士が法的正当性を貫くことでご依頼者の方の納得いくかたちで解決した事例

解決事例63

担当弁護士
宮崎 寛之
トラブル内容
遺産分割
解決方法
調停
ご依頼者
K.Uさん
受任年
2021年
解決年
2024年

ご相談時の状況

ご依頼者のK.Uさんは、相続発生後、他の相続人は弁護士に依頼し、その弁護士からの通知書の内容が法定相続分を無視した内容であり(被相続人から2000万円の貸付けを受けていたところ、本来であれば法定相続分に応じた金額を支払えばよいはずが、2000万円を他の相続人に支払えというもの。)、他の相続人にとても有利な内容であったことから不審に思い、ご相談にいらっしゃいました。

解決に向けたご依頼後の弁護士の活動内容

先に相手方が遺産分割調停を申し立てました。相手方は、低い金額で遺産となる不動産を取得したかったため、評価額に争いがあると認識するや、1回目で取り下げるなど、相手方の対応も解決を目指しているとはとても思えないものでした。

ご依頼者のK.Uさんとしては、相手方に安価で遺産を取得させることは避けたかったので、換価分割を主張していました。

そこで、改めて遺産分割調停を申し立て、審判に移行させた上で、相手方の態度や遺産の内容から、代償分割が不相当であり、換価分割が相当であることを主張しました。

活動結果と解決のポイント

その後、当方の主張が認められ、換価分割が命じられることになりました。

こちらの主張が正当であったというのが大前提ですが、相手方のそれまでの対応が不十分であったことも結論に大きく影響したと考えています。

相手方は、「自身が代償分割を希望しているから換価分割はできないはずだ」というポイントのずれた主張に終始していました。また、不動産の評価を確定する手続きへの拒否等、態度も良くありませんでした。

敵失ともいえる解決とはなりましたが、自身の正当性を正面から論じることの大切さを感じる事件となりました。

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