相続トラブルの解決事例 62
相続トラブルの解決事例 62
ご依頼者のA.Iさんは、被相続人の長女で、他の相続人はA.Iさんの母と弟でした。A.Iさんは、弟から執拗に相続放棄を迫られており、全く遺産分割の話し合いができないとのことで当事務所にお越しになられました。
本件において、ご依頼者のA.Iさんは、弟から相続放棄を迫られており、また、弟が被相続人の預貯金通帳を全て持って行ってしまっていました。
そこで、当職において、被相続人の財産を徹底的に調査し、遺産の範囲及び評価額を確定したうえで、相続人である母と弟へ遺産分割案を提示しました。
しかしながら、弟は当職からの連絡に一切対応しなかったため、当職による財産調査結果を踏まえた内容で遺産分割調停を申し立てました。
調停申立後は、弟も弁護士に依頼したことにより、遺産分割調停で無事に解決するに至りました。
本件において、相手方である弟は、当職が介入する前には主導的に遺産分割協議を進めておりましたが、当職が介入した途端に一切の連絡を絶ちました。
自らが主導して進めていたことを弁護士に邪魔されたと考えて、敵対的意識が生じ、その後の弁護士からの連絡に一切応答しない相手方の態度は相続事件のケースとして稀にございます。
そして、こうした状況においては、財産関係を把握しているのは相手方であることも多いです。このような状況下においては、財産調査を徹底的に行い、粛々と裁判手続きによる解決を進めていくことになり、本件においても、調停手続で無事に解決するに至りました。
当事務所は相続案件及び相続派生紛争案件を多く取り扱っておりますので、他の相続人の対応等にお困りの方はお気軽にお問い合わせいただければと思います。
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