相続トラブルの解決事例 60

相手が遺産分割協議を拒否するなか、弁護士が粘り強く交渉を行ったことで協議再開にこぎつけ、ご依頼者の希望に沿った分割案で解決した事案

解決事例60

担当弁護士
藥師寺 孝亮
トラブル内容
遺産分割
解決方法
調停
ご依頼者
M.Dさん
受任年
2024年
解決年
2025年

ご相談時の状況

相続人は、ご依頼者のM.Dさんと相手方の2人で、主な遺産は不動産と金融資産でした。不動産は相手方が取得するという遺産分割協議書を先に作成し、その後金融資産の分割協議を行う予定でしたが、相手方の恫喝等により話し合いができない状況となっていました。

解決に向けたご依頼後の弁護士の活動内容

本件の主な課題は、金融資産の分割割合と、相手方と改めて協議を行うことでした。

金融資産の分割割合については、不動産を含めて遺産総額全体を法定相続割合で分けるため、ご依頼者のM.Dさんが多くの金融資産を取得する分割案を作成しました。

作成した分割案をもとに協議を行おうとしましたが、交渉当初は相手からの応答がなく、当職から電話連絡や書面連絡を粘り強く行ったところ、相手方も弁護士をつけたため、代理人同士で協議ができる状況となりました。しかし、相手からの要求内容は、M.Dさんが応じられるものではなかったため、調停を申立てることとしました。

調停のなかでM.Dさんが希望する分割案を丁寧に主張し、2回目の調停で当方の希望通りの分割案を相手方が受け入れたことから、調停成立となり解決に至りました。

活動結果と解決のポイント

交渉当初はこちらから連絡をしても相手からの反応がなく、接触を拒否しているような状況でした。

交渉のテーブルについてもらえるよう、説明の切り口を変えたりしながら弁護士は粘り強く連絡を行いました。別の手段をとるべきか検討していたところ、相手が交渉代理人として弁護士をつけてきたことから、協議再開となりました。

結果として調停での解決となりましたが、当職が窓口になったことで、ご依頼者のM.Dさんが恫喝される等の不安を払拭して話を進めることができ、結果についてもご納得いただけました。

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