相続トラブルの解決事例 60
相続トラブルの解決事例 60
相続人は、ご依頼者のM.Dさんと相手方の2人で、主な遺産は不動産と金融資産でした。不動産は相手方が取得するという遺産分割協議書を先に作成し、その後金融資産の分割協議を行う予定でしたが、相手方の恫喝等により話し合いができない状況となっていました。
本件の主な課題は、金融資産の分割割合と、相手方と改めて協議を行うことでした。
金融資産の分割割合については、不動産を含めて遺産総額全体を法定相続割合で分けるため、ご依頼者のM.Dさんが多くの金融資産を取得する分割案を作成しました。
作成した分割案をもとに協議を行おうとしましたが、交渉当初は相手からの応答がなく、当職から電話連絡や書面連絡を粘り強く行ったところ、相手方も弁護士をつけたため、代理人同士で協議ができる状況となりました。しかし、相手からの要求内容は、M.Dさんが応じられるものではなかったため、調停を申立てることとしました。
調停のなかでM.Dさんが希望する分割案を丁寧に主張し、2回目の調停で当方の希望通りの分割案を相手方が受け入れたことから、調停成立となり解決に至りました。
交渉当初はこちらから連絡をしても相手からの反応がなく、接触を拒否しているような状況でした。
交渉のテーブルについてもらえるよう、説明の切り口を変えたりしながら弁護士は粘り強く連絡を行いました。別の手段をとるべきか検討していたところ、相手が交渉代理人として弁護士をつけてきたことから、協議再開となりました。
結果として調停での解決となりましたが、当職が窓口になったことで、ご依頼者のM.Dさんが恫喝される等の不安を払拭して話を進めることができ、結果についてもご納得いただけました。
相続人の1人が行方不明となり遺産分割協議ができない状況のなか、弁護士が不在者財産管理人の選任を申立て、選任された不在者財産管理人と調停を成立させた事案
不動産を全取得したいという後妻の不合理な主張に対し、弁護士が解決に向けた複数の提案と今後の法的な道筋について相手に説明・交渉し、不動産売却益の分割で解決した事案
ご依頼者が他の相続人に不当利得返還請求を求められた遺産分割において、弁護士が訴訟でご依頼者の求める遺産分割の妥当性を主張し、判決でも認められた事案
隣接する遺産不動産に対立当事者が居住する事案において、ご依頼者の希望どおり遺産不動産すべての取得に成功し、相手方を立ち退かせることに成功した事案
特定の相続人を受取人とする生命保険金について、遺産に組み込もうとする相手方の主張に対応し、ご依頼者の希望通り解決した事案
ご依頼者の遺産取得希望に対し、遺産分割調停で弁護士が丁寧にその必要性や合理性を主張、最終的にご依頼者の希望に沿うかたちで解決した事案
他の相続人が被相続人の収益物件から多額の収益を得ていたため、公平な遺産分割を求め弁護士へ相談、調停で弁護士が適切な主張を展開して納得のいく遺産分割を成立した事案
母親の遺産を巡る兄弟間の相続紛争において、調停中にご依頼者を含む当事者が亡くなる状況のなか調停を続行し、無事解決した事案