相続トラブルの解決事例 32
相続トラブルの解決事例 32
途中までご自身で遺産分割協議を進めていたものの、相手方の非協力によって協議が決裂してしまった事案です。弁護士が介入し、遺産分割全体をやり直す方向での協議がまとまりました。
ご相談者のU.Kさんは、弁護士の相談にいらっしゃる前、ご自身で相手方と協議を進めていましたが、途中から相手方との連絡が途絶えていました。
弁護士が受任後、回答期限を決めて相手方へ受任通知を送ったところ、期限ぎりぎりになって相手方から連絡がありました。弁護士は、すでに終わっていた遺産の一部分割をやり直すことを前提に、双方が取得する遺産の内容を調整し、相手方へ提案しました。
その結果、調停などを行わずに協議で早期解決することができました。
ご自身で遺産分割協議を進める場合、よくわからないまま不利な条件での分割協議をしてしまっている可能性があります。いったん分割協議をしてしまうと、当然にやり直しができるわけではありませんので注意が必要です。
本件では、弁護士が相手方に対し、「遺産分割全体をやり直した方がそちらも得になりますよ」という点をきちんと説明することができたため、遺産の全体を分割しなおすことができました。
また、遺産分割前に勝手に預貯金を引き出してしまった相続人がいる場合も、注意が必要です。本件では、引き出した預金もあわせて分割協議の対象とすることを合意できましたが、もし合意ができない場合には、裁判などを起こす必要がありました。
遺産の分割が途中で止まってしまっている、勝手に遺産を持ち逃げした相続人がいる等の場合には、早急に弁護士にご相談ください。
土地の遺産相続で意見対立が先鋭化、弁護士が相手相続人の意向を引き出した上でご依頼者の意向をすり合わせ、お互いが納得の行く遺産分割で解決した事案
相手配偶者の干渉が強く当事者間の協議が困難ななか、分割提案を工夫し、約4か月の交渉によって遺産分割協議が成立した事案
相続人が多く協議がまとまらない遺産分割で、弁護士が裁判所の手続きにならないよう粘り強く具体的な遺産分割の提案と説明を行い、約9か月で解決した事案
他の相続人より預金の管理等を巡って根拠のない追求が続いたため弁護士が間に入り、遺産分割の争点を整理しながら丁寧に協議を行い早期に解決した事案
都内の土地が遺産の中心で、当事者間での協議は困難であったが速やかな交渉の結果、代償金提供方式で遺産分割協議が成立した事案
被相続人の養母に面識のない実子がいたため遺産分割協議を弁護士に依頼、弁護士がご依頼者の希望や経緯を丁寧に実子に伝え、ご依頼者の希望に沿う形で解決した事案
感情的な対立に発展した遺産分割協議で、弁護士が相手と丁寧に接触したことで本音を引き出し、お互いが納得できる提案を行い早期に解決した事案
行方不明の相続人がいたため、弁護士が不在者財産管理人の選任を家庭裁判所に申立てて遺産分割協議を進め、スムーズに協議を成立させた事案
相続発生から10年が経過し、数次相続も発生していた相続問題で、弁護士が遺産目録を作成して遺産分割協議を行い、丁寧な交渉によりご依頼者の希望するかたちで解決した事案
被相続人の不動産処理で相手方相続人と意見の相違があり、当事務所の弁護士が適切な代償金の支払いによる交渉を進め、ご依頼者の納得いくかたちで遺産分割協議が成立した事案