相続トラブルの解決事例 32

ご自身で遺産分割協議を進めていたが協議がまとまらず、当事務所の弁護士が間に入り、遺産分割協議全体をやり直すかたちで解決した事案

解決事例32

担当弁護士
小湊 敬祐
トラブル内容
遺産分割協議
解決方法
交渉
ご依頼者
U.Kさん
受任年
2021年
解決年
2021年

相続トラブルの概要

途中までご自身で遺産分割協議を進めていたものの、相手方の非協力によって協議が決裂してしまった事案です。弁護士が介入し、遺産分割全体をやり直す方向での協議がまとまりました。

解決に向けてのポイント

  • 遺産の一部について分割協議が完了したものの、相手方が名義変更などの手続きに非協力であったため、弁護士において再交渉を行いました。
  • 相手方が遺産の一部である預貯金を無断で引き出してしまったため、引出分を遺産に戻す形での遺産分割協議を提案、実現させました。

解決に向けた交渉の経過

ご相談者のU.Kさんは、弁護士の相談にいらっしゃる前、ご自身で相手方と協議を進めていましたが、途中から相手方との連絡が途絶えていました。

弁護士が受任後、回答期限を決めて相手方へ受任通知を送ったところ、期限ぎりぎりになって相手方から連絡がありました。弁護士は、すでに終わっていた遺産の一部分割をやり直すことを前提に、双方が取得する遺産の内容を調整し、相手方へ提案しました。

その結果、調停などを行わずに協議で早期解決することができました。

当事務所が関わった結果

ご自身で遺産分割協議を進める場合、よくわからないまま不利な条件での分割協議をしてしまっている可能性があります。いったん分割協議をしてしまうと、当然にやり直しができるわけではありませんので注意が必要です。

本件では、弁護士が相手方に対し、「遺産分割全体をやり直した方がそちらも得になりますよ」という点をきちんと説明することができたため、遺産の全体を分割しなおすことができました。

また、遺産分割前に勝手に預貯金を引き出してしまった相続人がいる場合も、注意が必要です。本件では、引き出した預金もあわせて分割協議の対象とすることを合意できましたが、もし合意ができない場合には、裁判などを起こす必要がありました。

遺産の分割が途中で止まってしまっている、勝手に遺産を持ち逃げした相続人がいる等の場合には、早急に弁護士にご相談ください。

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