相続トラブルの解決事例 26
相続トラブルの解決事例 26
本件は母親(以下「被相続人」といいます。)の相続についてのご相談でした。ご依頼者は、被相続人が逝去されてから戸籍を取得したところ、初めて異父兄の存在を知りました。
会ったことのない異父兄を含めた遺産分割協議に抵抗があり、当事務所にご相談にいらっしゃいました。
ご依頼者は初めて存在を知った異父兄に連絡をすることに強い抵抗がありました。このように相続人間で連絡を取ることにためらいがあり、遺産分割を進められない場合には、第三者的立場にある弁護士を交えて協議を進めることが有意義であることを提案いたしました。
また、ご依頼者は被相続人を介護していた時期があったので、法定相続分に寄与分を加えた遺産の取得をご希望されておられました。もっとも、調停や審判によった場合には認められない程度の貢献度(寄与分)と思料されたため、協議により寄与分を主張(説明)していくことを提案しました。
受任してすぐに、まずは相続人の範囲を確定するために、現在誰が相続人になっているのか調査しました。すると、異父兄は既に死去しており、異父兄の子3名が代襲相続人となっていることがわかりました。
また、ご依頼者の実妹は、異父兄側と揉めることを懸念して、異父兄の存在を知ってすぐに相続放棄をしておりました。そのため、異父兄の代襲相続人3名と協議を進めることになりました。当職にて被相続人の財産調査を終え、遺産目録を作成して代襲相続人への遺産分割の提案を行いました。
ご依頼者のご希望どおり、寄与分の説明も行ったところ全員から納得していただき、無事に当職から提案した遺産分割の内容で解決するに至りました。
親族間の背景事情や関係性から、他の相続人から協力を得られずに早期に解決できない事案も多々あります。そのため、本件においては裁判所の手続による解決も視野に入れておりました。
また、調停や審判では認められない程度の寄与分について、他の相続人に丁寧に説明をした結果、全員から納得していただき、ご依頼者の寄与分を踏まえた相続分を取得できました。
第三者的立場にある当職からの電話や書面による連絡を続けることによって、ご依頼から約7か月で無事に話し合いで解決するに至った事案です。
土地の遺産相続で意見対立が先鋭化、弁護士が相手相続人の意向を引き出した上でご依頼者の意向をすり合わせ、お互いが納得の行く遺産分割で解決した事案
相手配偶者の干渉が強く当事者間の協議が困難ななか、分割提案を工夫し、約4か月の交渉によって遺産分割協議が成立した事案
相続人が多く協議がまとまらない遺産分割で、弁護士が裁判所の手続きにならないよう粘り強く具体的な遺産分割の提案と説明を行い、約9か月で解決した事案
他の相続人より預金の管理等を巡って根拠のない追求が続いたため弁護士が間に入り、遺産分割の争点を整理しながら丁寧に協議を行い早期に解決した事案
都内の土地が遺産の中心で、当事者間での協議は困難であったが速やかな交渉の結果、代償金提供方式で遺産分割協議が成立した事案
被相続人の養母に面識のない実子がいたため遺産分割協議を弁護士に依頼、弁護士がご依頼者の希望や経緯を丁寧に実子に伝え、ご依頼者の希望に沿う形で解決した事案
感情的な対立に発展した遺産分割協議で、弁護士が相手と丁寧に接触したことで本音を引き出し、お互いが納得できる提案を行い早期に解決した事案
行方不明の相続人がいたため、弁護士が不在者財産管理人の選任を家庭裁判所に申立てて遺産分割協議を進め、スムーズに協議を成立させた事案
相続発生から10年が経過し、数次相続も発生していた相続問題で、弁護士が遺産目録を作成して遺産分割協議を行い、丁寧な交渉によりご依頼者の希望するかたちで解決した事案
被相続人の不動産処理で相手方相続人と意見の相違があり、当事務所の弁護士が適切な代償金の支払いによる交渉を進め、ご依頼者の納得いくかたちで遺産分割協議が成立した事案