相続トラブルの解決事例 21
相続トラブルの解決事例 21
本件は配偶者の相続についてのご相談でした。ご依頼者と被相続人との間には子どもがおらず、被相続人の親も既に逝去されており、遺言も残されていませんでした。
そのため、被相続人の遺産は配偶者であるご依頼者と被相続人の異父兄、異父姉、異父姉の子(代襲相続人)の4人で分割する必要がありました。
他の相続人は被相続人の異父兄弟であり、ご依頼者は相続人らとこれまでほとんど交流がなかったため、他の相続人に連絡をすることに強い抵抗がありました。このように相続人間で連絡を取ることにためらいがあり、遺産分割を進められない場合には、調停の申立てにより手続を進めることや、一度第三者的立場にある弁護士を交えて協議を進めることも有意義であることを解決ポイントとして提案いたしました。
受任してすぐ、まずは相続人の範囲を確定するために、現在誰が相続人になっているのか調査しました。すると、被相続人の異父姉弟の1人が既に死去してその子が代襲相続人となっていることがわかりました。その後、遺産目録を作成して相続人らへ遺産分割の提案を行いました。当職から提案した遺産分割案に全員から承諾を取り付けることができ、当職にて遺産分割協議書を作成して、早期に解決するに至りました。
異父兄弟や異母兄弟が相続の相手方となる場合、親族間の背景事情や関係性から、遺産分割協議で早期に解決できない事案も多々あります。そのため、本件においては裁判所の手続による解決も視野に入れておりました。また、ご依頼者は長年配偶者として被相続人を支えてきており、可能な限りご依頼者にとって有利な内容で遺産分割協議を成立させるべきと考えて、相続分の譲渡等も提案しました。そして、第三者的立場にある当職からの電話や書面による連絡を続けることにより、ご依頼から約6か月後、無事に話し合いで解決するに至りました。
土地の遺産相続で意見対立が先鋭化、弁護士が相手相続人の意向を引き出した上でご依頼者の意向をすり合わせ、お互いが納得の行く遺産分割で解決した事案
相手配偶者の干渉が強く当事者間の協議が困難ななか、分割提案を工夫し、約4か月の交渉によって遺産分割協議が成立した事案
相続人が多く協議がまとまらない遺産分割で、弁護士が裁判所の手続きにならないよう粘り強く具体的な遺産分割の提案と説明を行い、約9か月で解決した事案
他の相続人より預金の管理等を巡って根拠のない追求が続いたため弁護士が間に入り、遺産分割の争点を整理しながら丁寧に協議を行い早期に解決した事案
都内の土地が遺産の中心で、当事者間での協議は困難であったが速やかな交渉の結果、代償金提供方式で遺産分割協議が成立した事案
被相続人の養母に面識のない実子がいたため遺産分割協議を弁護士に依頼、弁護士がご依頼者の希望や経緯を丁寧に実子に伝え、ご依頼者の希望に沿う形で解決した事案
感情的な対立に発展した遺産分割協議で、弁護士が相手と丁寧に接触したことで本音を引き出し、お互いが納得できる提案を行い早期に解決した事案
行方不明の相続人がいたため、弁護士が不在者財産管理人の選任を家庭裁判所に申立てて遺産分割協議を進め、スムーズに協議を成立させた事案
相続発生から10年が経過し、数次相続も発生していた相続問題で、弁護士が遺産目録を作成して遺産分割協議を行い、丁寧な交渉によりご依頼者の希望するかたちで解決した事案
被相続人の不動産処理で相手方相続人と意見の相違があり、当事務所の弁護士が適切な代償金の支払いによる交渉を進め、ご依頼者の納得いくかたちで遺産分割協議が成立した事案