相続トラブルの解決事例 14
相続トラブルの解決事例 14
ご依頼者の息子が亡くなり、父であるご依頼者と、母であるご依頼者の元妻が相続人となった事案でした。
相手方とは、ご依頼者・息子ともに長年に渡り交流がなく、被相続人が亡くなったとの連絡にも無反応だったため、遺産分割が進まないとのご相談でした。
相手方が無反応であった理由次第で、解決手段が変わってくることが考えられました。
例えば、判断能力の低下のためであった場合、長期間かけて調停等の多くの裁判手続をこなしていくことが必要になります。
他方で、依頼者側との関与を相手方が避けたかったためとの可能性も考えられました。この場合、交渉の方法次第で、裁判所の手続なしに早期解決の可能性もあると思われました。
相手方が依頼者側との関与を避けたいと思っている可能性を考慮し、まずは相手方の生活に配慮した交渉からスタートすることとしました。
そこで受任後、私から相手方に対し、遺産分割協議はしなければならないが、条件次第で簡潔に書面の郵送だけで協議を成立させることができる旨を、親展のお手紙で丁寧にお伝えしました。
そうしたところ、相手方から「遺産は一切不要であるが、必要な手続きには協力する」との連絡をいただき、早期に遺産分割協議が成立しました。
本件は、長年交流のなかった元夫婦が、突然協議せざるを得ない状況に迫られたもので、ご依頼者と相手方の当事者双方にとって遺産分割協議への心理的負荷が高い事案でした。
そこで、当事者間に弁護士が立ち、相手方にとっても心理的負荷の少ない方法を丁寧にお示しすることで、協議をスムーズに進行させることに成功しました。
結果的に、ご依頼者が遺産全体を取得するという形で遺産分割協議を早期に成立させることができました。
また、遺産分割協議成立後の煩瑣な銀行手続にも対応させていただき、凍結された預金の迅速な引出を実現しました。
土地の遺産相続で意見対立が先鋭化、弁護士が相手相続人の意向を引き出した上でご依頼者の意向をすり合わせ、お互いが納得の行く遺産分割で解決した事案
相手配偶者の干渉が強く当事者間の協議が困難ななか、分割提案を工夫し、約4か月の交渉によって遺産分割協議が成立した事案
相続人が多く協議がまとまらない遺産分割で、弁護士が裁判所の手続きにならないよう粘り強く具体的な遺産分割の提案と説明を行い、約9か月で解決した事案
他の相続人より預金の管理等を巡って根拠のない追求が続いたため弁護士が間に入り、遺産分割の争点を整理しながら丁寧に協議を行い早期に解決した事案
都内の土地が遺産の中心で、当事者間での協議は困難であったが速やかな交渉の結果、代償金提供方式で遺産分割協議が成立した事案
被相続人の養母に面識のない実子がいたため遺産分割協議を弁護士に依頼、弁護士がご依頼者の希望や経緯を丁寧に実子に伝え、ご依頼者の希望に沿う形で解決した事案
感情的な対立に発展した遺産分割協議で、弁護士が相手と丁寧に接触したことで本音を引き出し、お互いが納得できる提案を行い早期に解決した事案
行方不明の相続人がいたため、弁護士が不在者財産管理人の選任を家庭裁判所に申立てて遺産分割協議を進め、スムーズに協議を成立させた事案
相続発生から10年が経過し、数次相続も発生していた相続問題で、弁護士が遺産目録を作成して遺産分割協議を行い、丁寧な交渉によりご依頼者の希望するかたちで解決した事案
被相続人の不動産処理で相手方相続人と意見の相違があり、当事務所の弁護士が適切な代償金の支払いによる交渉を進め、ご依頼者の納得いくかたちで遺産分割協議が成立した事案