相続トラブルの解決事例 12
相続トラブルの解決事例 12
ご相談者のきょうだいが数年前に亡くなり、相続人はその他のきょうだいと甥・姪です。ご相談者が他の相続人に遺産の説明をしましたが、説明に不足があり、相続人の1人から信用が得られず、遺産分割の話を拒否されたままの状態が続いていました。
遺産分割協議は、必ず相続人全員で行わなければならないため、1人でも遺産分割の話を拒否する方がいると、裁判所での遺産分割調停や審判という手続きをとらざるを得ないこととなります。
裁判所での手続きを行うと今後の親族関係にも影響してくることから、本件では、他の相続人から信頼を得られるように専門家である弁護士が関与し、遺産や分割方法の説明を客観的な資料をもとに行い、協議により解決する道を探りました。
ご依頼者は、他の相続人から遺産分割の話を拒否されてから数年が経過しており、このような状態が継続すると解決する方法がないのでは?と、不安を持っていました。弁護士から、遺産分割の話を拒否されて協議ができない場合でも、裁判所で調停や審判手続を行うことにより解決する方法があることを説明し、ご依頼者の方に協議での解決を希望するか、裁判所での手続での解決を希望するかを選択いただきました。
ご依頼者は、協議での解決をご希望されたため、遺産等の調査を行い、調査資料を他の相続人に開示して、遺産分割協議の申入れをしました。
遺産分割の話を拒否していた方には複数回事情の説明を行ったところ、理解をいただけたことから、相続人全員での遺産分割協議を成立させることができました。
親族間には長い交流がありましたので、遺産分割に当たっても様々な利害関係や感情的な問題が絡んできます。一度話し合いがこじれてしまうと、なかなか当事者のみで解決することが難しくなります。
そのような状態になった際、専門家であり、かつ、当事者ではなく客観的な判断ができる弁護士が関与することにより、相続人間で何が原因で協議ができない状態になってしまったのかを丁寧に分析します。その上で、問題に対処するにはどのようなことが必要かを検討し、解決に最適な道を探ることができます。
本件では、説明不足が主な原因であったことから、弁護士から各金融機関等への調査を行い、他の相続人に分かりやすいよう、遺産の一覧化を行うとともに分割方法の提示を行いました。また、他の相続人からの事情説明の求めに対して、ご依頼者との間に入り、理解を得られるよう努めた結果、協議での遺産分割を成立させることができました。
土地の遺産相続で意見対立が先鋭化、弁護士が相手相続人の意向を引き出した上でご依頼者の意向をすり合わせ、お互いが納得の行く遺産分割で解決した事案
相手配偶者の干渉が強く当事者間の協議が困難ななか、分割提案を工夫し、約4か月の交渉によって遺産分割協議が成立した事案
相続人が多く協議がまとまらない遺産分割で、弁護士が裁判所の手続きにならないよう粘り強く具体的な遺産分割の提案と説明を行い、約9か月で解決した事案
他の相続人より預金の管理等を巡って根拠のない追求が続いたため弁護士が間に入り、遺産分割の争点を整理しながら丁寧に協議を行い早期に解決した事案
都内の土地が遺産の中心で、当事者間での協議は困難であったが速やかな交渉の結果、代償金提供方式で遺産分割協議が成立した事案
被相続人の養母に面識のない実子がいたため遺産分割協議を弁護士に依頼、弁護士がご依頼者の希望や経緯を丁寧に実子に伝え、ご依頼者の希望に沿う形で解決した事案
感情的な対立に発展した遺産分割協議で、弁護士が相手と丁寧に接触したことで本音を引き出し、お互いが納得できる提案を行い早期に解決した事案
行方不明の相続人がいたため、弁護士が不在者財産管理人の選任を家庭裁判所に申立てて遺産分割協議を進め、スムーズに協議を成立させた事案
相続発生から10年が経過し、数次相続も発生していた相続問題で、弁護士が遺産目録を作成して遺産分割協議を行い、丁寧な交渉によりご依頼者の希望するかたちで解決した事案
被相続人の不動産処理で相手方相続人と意見の相違があり、当事務所の弁護士が適切な代償金の支払いによる交渉を進め、ご依頼者の納得いくかたちで遺産分割協議が成立した事案