相続トラブルの解決事例 11
相続トラブルの解決事例 11
亡くなったお母様の遺産に関する話し合いが兄弟姉妹で進まない遺産分割の事案です。
遺産のうち預金が占める割合が小さく、遺産の大半が土地でした。土地を誰がどう取得するかについて、相続人間で話し合いが進まず、法律相談にお越しになられました。
他の相続人から家庭裁判所の遺産分割調停が申し立てられ、さらには、他の相続人が弁護士を就け、お母様への寄与やお母様からご依頼者への金銭提供など特別受益を強く主張したことから、遺産分割調停・審判の代理活動をご依頼されることとなりました。
他の相続人は土地の取得に対する拘りが非常に強く、また、寄与分として、お母様のための財産支出、介護サポートなどに関して、弁護士を通じて様々な主張を行い、大量の資料を提出しました。
財産支出に関する寄与分主張は一定の根拠もありましたが、ご依頼者の相続分をゼロとするほどの根拠はありませんでした。
他の相続人が諸事情により土地の取得を強く希望していたことから、裁判官をまじえて和解条項を摺合せ、ご依頼者が他の相続人から代償金を取得する形で合意が成立しました。
調停が申し立てられた当初、ご依頼者はご自身で調停に出席しており、弁護士は法律的なポイントを中心に、継続アドバイスという形でサポートをしていましたが、他の相続人が調停申立て当初から弁護士を就け、寄与分の詳細な主張を行い、ご依頼者の相続分はない、との強い主張を行いました。
調停当初は非常に他の相続人の主張が強固なものであったため、当事務所にて詳細な反論を行い、寄与分の主張については、生前のお母様の生活状況や介護の必要性の詳細な内容について、過去の資料などを裁判所に提出し、丁寧な反論を行い、同時に和解成立のポイントを探る努力を続けました。
担当弁護士は、他の相続人による寄与分の主張や提出した証拠について、ご依頼者の考えをもとに、詳細な反論や証拠提出を行いました。結果として、双方の法律上の主張や証拠の提出は膨大な分量となりました。
手続の終盤では「仮に審判が発令された場合はどのような遺産分割となるか」に関して、担当弁護士が遺産分割審判手続を担当する裁判官に質問をし、裁判官からは、仮に審判となった場合の分割内容の見込み等を伝えました。
他の相続人も、審判発令を望むものではなかったため、土地は他の相続人が取得する代わりにご依頼者が一定の金銭を取得する形で、合意が成立しました。
担当弁護士は他の相続人の寄与分主張へ適切な反論を行い、仮に審判が発令された場合の展開予測を丁寧に行い、裁判官をまじえ、丁寧な和解調整を行いました。
ご依頼者は、他の相続人が遺産に対する拘りが強く、譲歩の姿勢が非常に弱いことに困惑し続けていました。他の相続人は、一定の寄与分があるとはいえ、ご依頼者の取得分を非常に少なく考えており、協議調整がスムーズには進まない状態が続きました。無事和解が成立した時は、とてもホッとしたご様子でした。2年以上の期間がかかった遺産分割が無事にまとまり、裁判所での和解を報告した際は、「遺産に関する法律問題が全て解消してよかった」「弁護士のおかげで遺産問題が解決して、本当によかった」「もし兄弟姉妹と今後またトラブルになった時は、また相談をします」とのお言葉をいただけました。
土地の遺産相続で意見対立が先鋭化、弁護士が相手相続人の意向を引き出した上でご依頼者の意向をすり合わせ、お互いが納得の行く遺産分割で解決した事案
相手配偶者の干渉が強く当事者間の協議が困難ななか、分割提案を工夫し、約4か月の交渉によって遺産分割協議が成立した事案
相続人が多く協議がまとまらない遺産分割で、弁護士が裁判所の手続きにならないよう粘り強く具体的な遺産分割の提案と説明を行い、約9か月で解決した事案
他の相続人より預金の管理等を巡って根拠のない追求が続いたため弁護士が間に入り、遺産分割の争点を整理しながら丁寧に協議を行い早期に解決した事案
都内の土地が遺産の中心で、当事者間での協議は困難であったが速やかな交渉の結果、代償金提供方式で遺産分割協議が成立した事案
被相続人の養母に面識のない実子がいたため遺産分割協議を弁護士に依頼、弁護士がご依頼者の希望や経緯を丁寧に実子に伝え、ご依頼者の希望に沿う形で解決した事案
感情的な対立に発展した遺産分割協議で、弁護士が相手と丁寧に接触したことで本音を引き出し、お互いが納得できる提案を行い早期に解決した事案
行方不明の相続人がいたため、弁護士が不在者財産管理人の選任を家庭裁判所に申立てて遺産分割協議を進め、スムーズに協議を成立させた事案
相続発生から10年が経過し、数次相続も発生していた相続問題で、弁護士が遺産目録を作成して遺産分割協議を行い、丁寧な交渉によりご依頼者の希望するかたちで解決した事案
被相続人の不動産処理で相手方相続人と意見の相違があり、当事務所の弁護士が適切な代償金の支払いによる交渉を進め、ご依頼者の納得いくかたちで遺産分割協議が成立した事案